New・Flower・Paradise


そろそろ花ブログも始めないといけないと思いつつ、田んぼに没頭してしまいなかなかできていませんでしたが、今回から少しずつ今まで経験したことをふまえ基本的な、且つ個人的なフラワーデザインの考え方などを紹介していきたいと思います。

そもそも花屋という多くの男性からすると理解不能な業種で働いていたのは15年ほど前にあるお店の小さなアレンジメトを見たことから始まりました。

そのお店は京都の実家近くにあって、当時働いていたスタッフの女性が作ったものでした。あまり細かくは覚えていないのですがチューリップを使ったアレンジメントで、価格にして2、3千円くらいの小さなものでした。

衝撃といえば荒々しく、何か”ふわり”としたものに混ざり合った衝撃。

例えばヨーロッパの絵本か短編小説、日本の百人一首のような特に女性歌人の短歌など小さな物語が想像できる、うったえてくる宝箱のようなものに感じました。

やりたいことや思想がみえる。なんという柔らかい表現力。

この頃、表現をする活動をしていたのですが、こんな表現方法もあるのだと感動しました。そして自分もやってみたいと思い花屋で販売をしたり、ブライダルや葬儀、ホテル内での勤務などいろいろなジャンルで働きました。

そして花のアトリエKAZU主催のかわしまかずよ先生と出会い、そのもとでレッスンを受けたり資格をとったり、さらにはフランスに留学するなど、どんどんエスカレート・・・していきました。

今では主にお米を作っている日常と変な結果になっていますが、田舎で多様な植物を毎日見ているうちに以前より花や植物、フラワーアレンジメントに対する考えがまとまったように思います。

留学中、お世話になったカール・フシュさんは天才でしたが、僕は遠くおよばないので経験させてもらったことを何回も考察してよく考えながら今でも取り組んでいます。

ブーケやアレンジメントなどの作品は言葉ではないと思うのですが、今ださせていただいた3人のフローリストたちの作品にはメッセージが浮かび上がっています。彼、彼女らはフローリストと同時に詩人でもあると思っています。

そしてそんな詩人のようなフローリストの作品にふれたのはそう多くはありません。彼らに出会えたことを今でも感謝しています。

 

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